コラム

コンサートで使う照明にはどういった種類がある?雰囲気を盛り上げるコツも紹介

アーティストの素敵なライブを盛り上げる素敵な照明は、幻想的な非日常の空間を生み出すために欠かせません。しかしライブを作る照明スタッフの仕事や機材のことは、あまりよくわからないという人もいるのではないでしょうか。この記事ではライブ照明の基礎知識から、会場を盛り上げるコツまでご紹介していきます。

ライブ照明の基礎知識

コンサートで素敵なライブ照明を使用し、音楽を引き立たせるためには知識が必要です。ステージに関する照明用語と、照明機材の種類を把握しておく必要があります。

ステージに関する照明用語

ライブ照明を表す用語は基本的なもので、以下のような照明用語があります。

上手 客席からみて右側を示すステージの立ち位置
下手 客席から見て左側を示すステージの立ち位置
暗転 暗転幕を使用し照明も落として場面転換を行うこと
明転 転換そのものを客席にみせるもの
地明かり 舞台の床全体を明るくすること
客電 客席の照明のことで、コンサートの場合は暗くしていることが多い

上手・下手はステージの立ち位置を示すものです。演者を照明で追うなどの作業のため、覚える必要があります。ステージを暗くする暗転に対して明転は、照明をつけることと勘違いされることが多いものです。しかし「暗転・明転」ともに、「場面転換」を表すものとなっています。明転は明るいなかでの場面転換を、あえてみせるという効果のことを指すのです。

照明機材の種類

照明機材の種類は多数あるなか、よく使われるものは以下のとおりです。

サスペンションライト 真上からステージを照らす
ホリゾントライト ステージの背景を照らす
ボーダーライト ステージ全体を照らす
サイドスポットライト ステージの舞台袖付近から照らす
フロントライト 斜め前から照らす
ピンスポットライト 特定の演者が目立つように光を当てる

曲調・演者のパフォーマンスによって、上記のようなライトを組み合わせましょう。曲の世界観をいっそう引き立たせられます。

照明を使って会場の雰囲気を盛り上げるには?

照明を使って会場のボルテージを上げるためには、いくつかのコツがあります。ここでは照明のコツを5つご紹介しましょう。

サスを残す

サスを残すとは場面の途中で全体の照明を消し、サスペンションライトを使って特定の人物に焦点を当てる手法です。客席の焦点が演者一点に集中するため、緊張感が走ります。その後の盛り上がりを加速させられるでしょう。

ストロボの使用

ストロボとは、比較的強い光をばちばちと点滅させる照明の技術のことです。ビジュアル系やパンク系など、激しい曲調の楽曲で客席の動きを煽るときに使用します。また雷のような演出も可能なため、ここぞというときに使えるクールで激しい演出です。しかし使用のしすぎは客席の目が疲れてしまうため、避けましょう。

スモークの活用

スモークはステージに薄い煙をたき、光の筋を作ることで明かりを鮮明にする効果があります。スモークは照明の輪郭を力強くみせられるため、レーザービームやストロボなど光の効果を強調したいときに、使うとよいでしょう。

バックライト

バックライトは演者を後ろから照らして、シルエットとして表現したいときに役立ちます。演者が登場する際に使用すると、客席には演者の顔が曲の始まるギリギリまでみえなくなります。ワクワク感を味わえることでしょう。

曲調やカラーと照明の相性を合わせる

これまで述べてきたように、曲調と照明自体の一致は雰囲気作りへ非常に大切です。また照明のカラーと曲調の相性も、会場の雰囲気を作りだす役割があります。曲のなかで表現したい感情によって、色をコントロールしましょう。客席が共感し、一体感を生み出せます。

コンサートの照明に必要なスキルとは?

よいコンサートを照明で作り出すには、スタッフが色や光のもつ効果を熟知してください。演者のステージでの唐突な動きにも、臨機応変に対応できることが求められます。

色や光がもつ効果を理解する

色や光は人間の感情を表現したり、存在を強調したりするために欠かせない要素です。たとえば非常に活発で明るく可愛らしい歌に、青の照明を使用すると雰囲気がチグハグとしてしまいます。またピンスポットで演者を照らせないと、客席は演者の存在をうまく認識できません。

このように色や光のもつ特性を理解することが、照明スタッフをするうえで基礎となります。

打ち合わせのない動きにも柔軟に対応できる

演者はとくに感情がたかぶる・ファンサービスのため、打ち合わせにない動きをすることもあります。そのようなハプニングにも柔軟に対応できるような、技術を身につける必要があるのです。

まとめ

コンサートで使う照明は、聞き手に曲の世界観に引き込むための必須アイテムです。さまざまな照明器具の効果を理解して、魅力的なコンサートを作り出しましょう。

「ユーズグループ」では、音響・照明・会場設営など、イベントやコンサートに関係するライブづくりをサポートしています。実現したいコンサートのイメージを丁寧にヒアリングし、理想以上の空間を作り出します。気になった方はぜひとも一度、お気軽にご連絡ください。

音響システムを準備する前に!確認しておくポイント5つ紹介

音響システムを準備する前に、確認しておくポイントをご存知でしょうか。なんとなく・こんな感じでと曖昧な感覚で、機材を選ぶことは避けましょう。音質が悪くなる・会場中に音を届けられないというトラブルや、機材が故障する原因にもなってしまいます。この記事では、音響システムを準備する前に確認しておくポイントを紹介します。ぜひとも参考にしてみてください。

音響システムを準備する前に確認しておくポイント

使用目的や収容人数など、どの会場でどういったイベントにしたいのかを、明確にしておきましょう。

音響システムの導入が、スムーズにできます。音響システムを準備する前に確認しておくポイントは、5つあります。ひとつずつ詳しく紹介していきましょう。

音響システムの使用目的

まず大切なのは、使用目的を明確にすることです。細かい部分まで明確にしておくと、音響システム導入後のトラブルを防ぐことにつながります。たとえば体育館や会議室・宴会場などは、それぞれ会場の大きさが異なります。どこで使用するのか明確にしましょう。

会場が屋内か屋外かどうかによって、必要な音響システムは変わっていきます。そして司会進行など声を中心に使用する、音楽を中心に使用するなど、使い方もさまざまです。どのように使うのかをはっきりと決めておくことが大切です。

音響機材の設置場所

音響システムのアンプやミキサー、スピーカーなどの設置したい場所を考えます。配線コードをどう使うかなどの問題もあります。設置場所を図面に書いておけば、確認しながら準備できるでしょう。

音の拡声範囲

会場のどこまで音を届かせたいのか、音の拡声範囲を決めておきます。会場の端にいる人にも音が伝わるようにするためには、重要なポイントです。アンプやスピーカーの設置場所が適切であるか、確認する際にも必要です。

収容人数

会場に入るおおよその収容人数を決めます。何人に音を届けたいかは、音響調整をする際に参考になるので、大切なチェックポイントです。

使用できる電力の確認

電源の確保は最も重要です。屋内の場合は、会場で使用できる消費電力の確認が必要となります。屋外でのイベントなど、電源の場所によっては長いコードが必要な場合もあります。電源のない会場や電源が足りないと予想される場合は、発電機が必要です。

音響はハウリング対策にイコライザーが必要

マイクがスピーカーの音を拾って「キーン」という、不快な音がしてしまうことをハウリングといいます。大きな会場でハウリングは起こりやすいものです。そのため、ハウリング軽減のためイコライザーが必要不可欠といえます。

イコライザーは、音質を調整できる機材です。「サー」というスピーカーから出るホワイトノイズを軽減したり、マイクの音を際立たせたりして、音を調整してくれます。

ワイヤレスマイクは使える数が決まっている

電波で音声を飛ばすワイヤレスマイクは、機材によって使える本数が決まっています。ワイヤレスチューナーには、チャンネル機能がついています。そして、チャンネルの数だけワイヤレスマイクが使える仕組になっています。

チャンネル数は機材によって異なるので、つまりワイヤレスマイクが使える数も機材によって異なるのです。たくさんマイクを使いたいと思っていても、チャンネル数が足りないと使用できません。同じ会場内でワイヤレスマイクを使用する場合は、混線してしまうこともあるので気を付けましょう。

マイクには、司会用や歌唱用など種類があります。マイクの音質が、使用目的に適切であるかを確認しておくとよいでしょう。

音響で重要なポイント!スピーカーの選び方

スピーカーは、出力する音のレベルによって大きさが異なります。選んだスピーカーが設置できないこともないように、設置スペースの確認を最初にしておく必要があります。スピーカーは種類が豊富なので、スペースが狭い場合は少し小さめのスピーカーを選ぶとよいでしょう。

また会場の大きさや収容人数に合わせて、スピーカーの音圧を選ぶ必要があります。スピーカーの近くにいる人には、出力される音がしっかり届きます。しかし音圧が低い場合はスピーカーから離れている人に、音が届きにくくなってしまうのです。

そのため大きな会場でのイベントでは、スピーカーの数を増やす工夫が必要です。もしくは広範囲のお客さんに音が届くよう、出力数の高いスピーカーを選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は音響システムを準備する際に、確認しておきたい内容をご説明しました。しっかりと決めて確認しておくことが、イベントやライブなどの催し物の成功につながります。しかし音響システムには多くの機材が必要で、その組み合わせは知識がないと難しいものです。音の聞こえ方や音質の調整もこれで合っているか不安と、思う方も多いでしょう。

そういったときは、まず「ユーズグループ」にご相談ください。経験豊かなオペレーター・上質な機材をご用意して、あなたをサポートいたします。ぜひともお気軽にお問い合わせください。

PAとは?音響システムの仕組みと必要な機器について解説!

イベントを開催するときに、必要なものを調べているとPAという言葉がでます。PAとは何を指した言葉なのか、ご存じでしょうか。PAとはイベント会場の雰囲気をよくしたいときに音楽を流したり、マイクを使ってスピーチをしたりする場合に必要な音響機器です。この記事ではPA機器の種類や、PAシステムについて詳しく解説していきます。

PAとは音響機器の総称

PAとは「Public Address(パブリックアドレス)」の略称です。日本語でいうと公衆伝達という意味です。音響機器の総称として使われています。
ライブや音楽イベントなど会場の雰囲気をよくしたい場合、音楽を流したりマイクを使ってスピーチしたりするでしょう。その際必要となるのが、PA機器です。PA機器を使うと、音の広がり方や音質の調整ができます。

しかし会場の広さに合わせてうまく調整しないと、会場の端の席にいる人まで声が届かないことも起こってしまいます。このような重要な役割をしている音の届ける装置をまとめて、PAシステムとも呼ばれるのです。

PAシステムの構成は?

PA機器は、どのような流れで音を調整しているのでしょうか。PAシステムの構成を紹介します。

1. マイクが音を拾う
2. ミキサーが音を集めて調整する
3. アンプが音を増幅する
4. スピーカーから音を出す

このような順番になっています。すべてそろっていないと、音をうまく調整できません。

PA機器にはどういったものがあるの?4つ紹介

PA機器とは、どのようなものを使うのでしょうか。ピアノやギターなどの楽器以外のものは、すべてPA機器と呼ばれます。ケーブルや変換アダプターなどもPA機器ですが、ここではPAシステムにかかせない4つの機器を紹介しましょう。

【PA機器】1. マイク

マイクは音の入力に必要で、有線マイクと無線マイクがあります。その場で話す場合には、有線マイクを使えます。マイクスタンドがあると便利です。動きながら話す場合には無線マイクでないと音を拾えないので、使う目的に合わせて選ぶ必要があります。

【PA機器】2. ミキサー

音量や音のバランスを調整するために必要です。広がり感を出すリバーブや、音量の幅をそろえるコンプレッサー、音質を調整するイコライザーなどのエフェクトをかけられます。ツマミが多くあって直観的に操作できるアナログミキサーと、ボタンと液晶で操作するデジタルミキサーの2種類があるのです。

【PA機器】3. アンプ

マイクやCDデッキなどから読み取る音の電気信号は、たいへん弱いものです。そのためアンプを使って音を増幅し、スピーカーで音を鳴らせるレベルに引き上げます。アンプにはプリアンプやパワーアンプ、プリメインアンプなどの種類があるのです。

【PA機器】4. スピーカー

スピーカーで、電気信号化された音を空気振動に変えます。そうすることによって再び人が聞き取れるようになります。スピーカーには露出型や天井埋め込み型、吊り下げ型など見た目の種類があるのです。会場の雰囲気にも影響するので、使う目的に合わせて準備しないといけません。

スピーカーにパワーアンプが内蔵されているものを、パワードスピーカーといいます。パワードスピーカーを使用する場合は、ミキサーとスピーカーのあいだにアンプは不要です。反対にアンプを内蔵していないスピーカーは、パッシブスピーカーといいます。

PA機器を使ってイベントをするには?

バンドを組んで音楽イベントをやりたいと思ったら、PA機器を準備しなければなりません。自分で買いそろえるか、レンタルサービスを利用するのがおすすめです。

自分で買いそろえる

自分で買いそろえる場合は、どのメーカーの商品を選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。PA機器は「YAMAHA」や「CLASSIC PRO」「JBL」などの、メーカーが有名です。すべて同じメーカーでそろえなくても使えます。しかし組み合わせに迷ってしまう場合は、セットになっているものを購入する方法もあります。

パワーアンプを選ぶときは、スピーカーの許容入力よりも出力が小さいものを選びましょう。パワーアンプの出力の方が大きい場合、スピーカー破損の原因になるので注意が必要です。

3-2. PAのレンタルサービスやプロのサポートを利用する
PAシステムを扱うには、必要な機器の種類やその役割を、しっかり把握しておく必要があります。よくわからないまま使用していると、機器の破損にもつながりかねません。どういった機器を選べばよいか迷ったときは、PAシステムのレンタルサービスが便利です。

よい機器がそろっても、どのように設置して操作するかによって音質は大きく変化します。PAシステムのレンタルサービスなら、電源の確保や会場との打ち合わせも任せられます。プロにサポートしてもらう方法が確実でしょう。

まとめ

今回はPA機器の種類や、PAシステムについて解説しました。PAとはどういった意味なのか、イベントやライブ会場でどのような役割があるのかについて、ご理解いただけたでしょうか。

PAシステムは自分で買いそろえて使えるものです。しかしどれを選べばよいか悩む方も多く、組み合わせにも知識が必要です。「ユーズグループ」のPA機器レンタルサービスなら、会場の大きさに合わせて最良のステージを演出します。ぜひともお気軽にご相談ください。

コンサートの会場設営は業者に任せるべき?メリットをご紹介!

コンサートで必須となるのが「会場設営」です。規模や予算によっては、自社で用意せず業務委託を検討する方も多いのではないでしょうか。自社で準備する場合と業者に任せる場合、それぞれにメリットがあります。この記事ではコンサート会場の設営に関する基礎知識と、業者に任せる際のメリットをご紹介しましょう。

コンサートは会場設営が大切!

コンサート会場は、日頃の空間から離れて非日常の体験をする空間です。

そのため土台づくりである会場設営は、たいへん重要な役割を担っています。会場設営は重い装置を搬入するため、体力を必要とする肉体労働になるのです。

どこまでが会場設営?

コンサートの成功の大きな要素となる会場設営は、デザイン・設計・組み立て・片付けです。イベントが始まる前から、終了後も仕事があります。アーティストの雰囲気に合わせた装飾や、イス・カーペットなど細かな部分まで気を配りましょう。

コンサート開催にかかる資金の種類とは?

コンサートにかかる全体的な費用は、規模や場所によって大きく異なります。どのような場所でどのくらいの集客が見込めるかをあらかじめ計算し、予算を出しましょう。開催にかかる主な資金は「会場費」・「人件費」・「機材費」の3つがかかります。

会場費用

「コンサート」と聞くと国民的人気歌手が出演する、大規模なイベントというイメージを浮かべるかもしれません。しかし実際にコンサートの規模はさまざまです。小さなライブハウスであれば、1日15~20万円、スタジアムの貸切であれば数百万円になることもあります。

人件費

規模の大きなコンサートの場合は、出演者・運営スタッフ・アルバイト・警備員などに、人件費を支払う必要があります。アーティストの人件費は人気によって異なり、人気アーティストであれば数千万円かかる場合もあるのです。

機材費

小さなコンサート会場であれば数千円、スタジアムで大型機材を使用する場合は数百万円かかることもあります。また地域のコンサートなど小規模開催の場合は、スピーカーやマイクなど機材だけ借りる場合もあるでしょう。その場合は業者にレンタルしなければなりません。

自社でコンサートの会場設営を行うメリット・デメリット

ショッピングモール内など小規模のコンサートであれば、コンサートの設営を自社で行えます。自社による会場設営のメリット・デメリットを把握し、どの方法が適切か判断しましょう。

自社で会場設営を行うメリット

自社で会場設営を行う最大のメリットは、社内に設営のノウハウが蓄積され、今後に生かせるという点です。必要な備品・スタッフの数・演者へ依頼する手順などを、データに残しましょう。次にコンサートを開催する際の、引き継ぎ資料となります。また業務委託費用が発生しない分、コスト削減にも繋がるでしょう。

自社で会場設営を行うデメリット

自社で会場設営を行うデメリットは、時間的コストがかかってしまうことです。手配・搬入・片付けに時間がかかり、他の業務に支障が出てしまう場合もあります。とくに初めてのコンサートではわからないことが多く、時間的コストやスタッフの疲労が蓄積してしまう場合もあります。

業者に委託する場合のメリット・デメリット

大きなコンサートや、会場設営に携わるスタッフが少ないなどの問題を抱える企業もあるでしょう。その際はイベント設営会社に、委託することがおすすめです。業務委託のメリット・デメリットは以下のとおりです。

業者に委託する場合のメリット

会場設営業者はコンサートやイベントの知識が豊富で、予算に合わせて的確な設営を行ってくれます。大規模なコンサートの場合は複雑な設計、スタッフの人数が求められる場合も多いものです。業者に委託する企業がほとんどです。

また予算内でできる最大の演出や、プラスの提案などを通せます。当初予定していたコンサートのプランよりも、よりクオリティの高い会場を準備できるでしょう。

業者に委託する場合のデメリット

会場設営を業者に委託するデメリットは、委託コストがかかることです。外注することで自社にはノウハウが引き継ぎされないという、難点もあります。

また内容によっては複数の業者に、委託しなければならない場合もあります。円滑に作業を進めるために、トータルサポートがある業者を選びましょう。

初めてのコンサート開催や大掛かりなコンサートは、業務委託にするなどの選択肢もあります。また商業施設などの定期的な小さなコンサートの会場設営は、自社で行うなど工夫しましょう。双方のデメリットを補えるのでおすすめです。

まとめ

会場設営は、コンサートの成功の鍵ともいえる大切な作業です。費用は会場の場所や大きさによって異なります。会場設営は自社で行うことで、コスト削減や手順の引き継ぎが行えるというメリットがあるものです。しかし人手不足、大掛かりなコンサートの場合は業者に任せることがおすすめです。

「ユーズグループ」では提携業者と協力し、会場設営のお手伝いをします。地域の小さなイベントから規模の大きなコンサートまで、柔軟に対応いたします。お困りの方はぜひともご相談ください。

舞台美術の仕事内容とは?魅力的なステージの裏側を紹介!

舞台では演劇やコンサートの世界観を作るために、美術スタッフが必要であるものです。しかし具体的に美術スタッフがどのような仕事を行っているか、知っている人は少ないかもしれません。この記事では舞台美術の仕事内容から、舞台美術による効果を具体的にご紹介していきましょう。

舞台美術の仕事内容とは?

舞台美術の仕事は、壁前面に装飾を施して大道具を作るだけが仕事ではありません。装置の製作前から脚本家と、綿密にコミュニケーションを取り設計するところから始まります。

プランニング

舞台美術スタッフは演劇の台本やコンサート内容を読み込み、世界観を把握したうえで、舞台空間のプランを練っていきます。演者の位置からどうみえるか・配色はどうするかなど、細かい設定を決めるのです。そこでスケッチや模型を用いて、思い描いたイメージを視覚化します。さらに脚本家とイメージの違いがないかどうか、予算内で制作できるかどうかをすり合わせていくのです。

発注・製作

プランニング時のスケッチや模型に基づき、大きな舞台装置は業者に発注します。小さなものは自分たちで製作していきます。発注先はプロデューサーが予算に基づき、決定する場合が多いのです。発注先と打ち合わせ時には、美術スタッフが模型・スケッチを参考にしながら、業者に指示を出していきます。

小道具などは製作途中、実際にステージ上へもっていきます。照明を当てて客席からどうみえるか影や光の具合など、細かな調節を脚本家とともに行っていくのです。

仕込み

道具の製作が終了したらステージに搬入し、組み立てていきます。一通り配置した後、リハーサル時にも演者の邪魔をしないか、光と影の関係性は適切かをみます。また壁との配色バランスは適切かなど、最終チェックを行うのです。

大きな装置や可動セットの搬入は、大道具係が行う場合も多くなっています。

バラシ

舞台美術家の仕事は、制作するまでではありません。公演終了後にはステージを下の状態に戻すため「バラシ」と呼ばれる、撤収作業が行われます。

脚本家と舞台美術家の違いとは?

ここまでみてきたとおり、舞台美術家は脚本家と一緒に、ステージの世界観を作り上げていきます。それでは脚本家と舞台美術家の仕事内容には、どのような違いがあるのでしょうか。

脚本家

脚本家はテレビでいうと、ディレクターのようなものです。演者の動きから舞台の美術までの、構成・各担当に指示出しをする人物です。コンサートなどでは、演者が脚本家を兼任する場合もあります。

舞台美術家

舞台美術家は、構成を決定するようなことはありません。脚本家の意思をヒアリングし、理想の舞台空間を実現させる役割も担っています。ステージに関わる装置だけでなく、衣装の発注・デザインを担当する場合もあるのです。

舞台美術にはどのような効果があるの?

舞台美術はさまざまな舞台装置を使って、観客をステージの世界に「視覚」を用いて引き込む効果があります。たとえば1本の木や意味のないオブジェなど、あえて抽象的な舞台装置は、観客が演者の感情と一体となる効果をもちます。場面転換のために用いられる舞台装置は、時間の経過を表す効果があるのです。

近年流行する「2.5次元舞台美術」の世界

ミュージカルの予告をみてこのアニメや映画を、どのように実写化するのだろうと思ったことはないでしょうか。近年では2.5次元舞台美術というワードが、急上昇しています。プロジェクションマッピングやプロジェクターを使って、CGを駆使した映像と演劇を組み合わせる仕掛けがあるのです。演劇だけでなく、コンサートでも使用されることがあります。

最新の映像技術を用いることで、アニメや映画を見ているかのような感覚と、ミュージカルにおける臨場感という双方のよいところを引き出します。実現不可能といわれる物語を実写化できるのです。

2.5次元舞台美術での美術スタッフの働き

2.5次元の舞台美術は、映像技術を使用します。脚本家と美術スタッフのプランニングに映像チームが加わり、舞台づくりを進めていきます。ここで重要な美術スタッフの仕事は「影の効果を考え、立体感を生み出すこと」です。観客に2次元の映像の世界へ入り込んだように思わせるには、立体感が欠かせません。

そこで立体物に映像を映し出すことで、まるでその世界がそこにあるかのような感覚を演出できます。美術スタッフは立体的な装置の図面化・発注を担当します。実際に映像チームとともに、映像が浮かび上がってみえるか確認する重要な役割を担っているのです。

まとめ

舞台美術は観客をステージで繰り広げられる世界に引き込むための、装置を表しています。舞台美術家は、脚本家とともに入念な打ち合わせを行います。理想的な空間を実現するため、発注・製作を行う仕事です。

「ユーズグループ」では、イベント・コンサート事業を中心に提携会社とともに、舞台美術装置の受注・製作を行っています。舞台美術でお困りの方は、ぜひとも一度お気軽にご相談ください。